受け口の矯正

受け口とは

下の前歯が上の前歯より前に出ている状態を、受け口と言います。日本人は、人種的に受け口の人が多いという統計が出ています。
「下顎前突」「反対咬合」とも呼ばれます。
ちなみに、正しい咬合(正常咬合)は、上の前歯が下の前歯より2~3㎜前方に位置し、また上の前歯が下の前歯に2~3㎜かぶさっている状態と定義されています。

問題点

見た目の問題に加え、かみ合わせが乱れているために上手く食べ物を噛めないなどの不便が生じます。これは胃腸での消化という点でも良くありません。また、顎関節症のリスクが高いと言われています。
特にお子さまの場合、下顎だけが過度に成長する(下顎の過成長)こともあり、早期に適切な治療を受けられることをお勧めします。

原因

上下の顎の骨のバランスの乱れ、前歯の傾斜、癖(口呼吸、舌癖)などが主な原因です。

受け口の矯正

受け口の治療法は、その原因によって変わってきます。
軽度の場合、下の前歯を後ろに収めるためのスペースが必要となりますが、場合によっては抜歯を行うこともあります。
舌癖(舌で歯を押してしまう等)を原因とする場合、歯や顎には問題がないこともあります。矯正装置により下の前歯を奥に引っ込めながら、舌癖改善のためのトレーニングを行います。
また、顎の大きさや位置が原因となる場合があります。下顎が上顎より大きすぎる、上顎が小さすぎる、下顎が前に出過ぎている、といったように分類されますが、それぞれに合わせた適切な治療法をご用意しております。
こういった顎の大きさや位置に問題がある場合には、外科手術が必要となるケースがあります。下顎を部分的に切り取ったり、顎の位置を動かしたりすることになります。

以上のように、受け口に矯正治療は、ときに手術を伴う大がかりなものになります。しかし受け口の審美的ストレス(周囲からの視線、からかい)は大変なものです。それ故、改善できたときの喜びも非常に大きなものです。当院では、そういったお悩みをお持ちの方が、一人でも多く笑顔になれ、思い切り口を開けて笑える、そんな未来を目指しております。
※下顎前突(下顎が前に出ているケース)の外科手術には保険が適用されますので、お気軽にお問合せください。

受け口の矯正ポイント

成長過程にある患者さまの場合、顎の成長に合わせて、成長する力を活用しながら矯正治療を進めていくことができます。
特に、前歯が生え替わるタイミングで治療を行うと負担が軽減されます。実は下顎というものは、上顎の成長の仕方と違い、長い期間をかけて大きくなるものです。その期間を活用することで、負担を軽減しながら治療を進められるのです。

お子さまの受け口治療

幼児期

乳歯が生えた小さなお子さまの場合、下顎を前に出して咀嚼する「前咬み」という癖によって「受け口になって噛む」ことがあります。
つまり、顎の大きさや位置に問題がないのに、噛むときだけ受け口になっている状態です。
「ムーシールド」というマウスピースを就寝中に装着することで、癖の改善、骨の成長コントロールを行っていきます。

小学生までのお子さま

下顎が上顎より前に出ている、下顎が大き過ぎる、といった受け口の場合でも、顎の成長過程にあるお子さまの場合、その成長をコントロールすることで改善が期待できます。
下顎の前方への成長を抑える「チンキャップ」という装置を使って治療します。また、反対に上顎の前方への成長を促すこともあります。
成長過程にあるこの時期だからこそできる治療法です。顎の骨を、正しい大きさ、位置へと誘導し、土台をしっかりさせることで、その上に生える歯も、正しいかみ合わせへと導くことができるのです。
また、口呼吸や舌癖(舌で歯を押す等)など、歯並びやかみ合わせを含めた口腔環境に良くないもの、また将来悪影響を及ぼすリスクのあるものは、舌のトレーニングや器具、装置などで早めに改善を行っておくとよいでしょう。

大人の受け口治療

ここでの「大人」は、上下顎の成長が終わった、中学生以上の方を指します。
顎の大きさや位置に問題がなく、前歯の傾斜によって受け口となっている場合、その前歯の傾斜を調整することで正しいかみ合わせへと導くことができます。
顎の大きさや位置に問題があって受け口となっている場合にも、歯の傾斜を調整し、歯並び、かみ合わせを改善することができます。
ただし、顎の大きさや位置のずれが大きい場合、前歯の傾斜の調整だけでは改善が望めなかったり、あるいは他の大きな不調が生じる可能性があります。そういった場合には、外科手術を併用することにより、受け口の治療を行うことになります。

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